皮膚科医の教えるお肌のブログ ~自分らしいお肌で生きよう「わたしの皮膚治療」ブログ~

冷やすと、かゆみに効きます!でも・・・

あまりにかゆみがひどいと、どうしてよいのか分からなくなりますよね。

そんなときは、前回お話した「冷やす」のがポイントです。

ひょっとしたらご存じの方もいらっしゃったかも知れません。

しかし、氷をビニール袋にいれて直接当ててはいけません。

保冷剤も一緒です。

ひんやりしてて気持ちよさそう・・・
と思って保冷剤を直接お肌に当てたりしていませんか?

これらは、必ずしもベストの方法とは言えないんです。

その理由とは。

実は、温度を低くすると、
冷たい刺激によって毛細血管が一度は細くなります。

しかし、ここであまりに冷たくしすぎると、
こんどは元に戻ろうとして、
冷やす前よりも血管が拡張してしまうことがあるんです。

ということは。

冷やしすぎると、一旦はかゆみが軽くなるのですが、
しばらくすると、血管が再拡張して、かえってかゆみが増してしまうこともあるんです!

人間の体とは、あなたを守るために常に一定の環境を保とうとするんですね。

ですから、氷や保冷剤などを”じかに”あてるのは
少し考えモノかも知れませんね(^^)

前回もちらりと触れましたが、
もし、氷や保冷剤を当てるなら、タオルなどでひと巻き、ふた巻きしてから
当てるようにしてみましょう。

冷たくなりすぎたら、新しいタオルに巻き替えるとなお良いです。