最近、周りの人達から、
「お医者さんって、夜、当直しているとき、食事はどうしてるの?」
と聞かれることが多いです。
入院患者さんが夜間に具合悪くなったとき。
あるいは、夜間の救急外来に急患が運ばれてきたとき。
そんなときにすぐに対応できるように、医師は夜間も病院に泊っています。
それが「当直」です。
そんな当直医が夜間食べているものは、
実は「入院患者さんが食べている食事」です。
と言っても患者さんからおこぼれをいただいている訳ではありません(--;
その晩に、入院患者さんが食べた「病院食」と同じものが
当直医用に用意されています。
これを「検食(けんしょく)」と言います。
「検食簿」というアンケート用紙のようなものがあり、
盛り付けはどうか?
味はおいしい?おいしくない?
量は多い?少ない?
など、きちんと評価して記入しなければなりません。
では、肝心のお味の方はと言いますと・・・病院によってさまざまです(--;
あなたが入院したことがあるなら、大体想像つくかも知れません。
「検食だけでは量が足りない!」と、追加で出前をとる医師や、
事前にコンビニでお弁当を買っていく医師もいます。
ちなみに私は基本的に検食好きです(笑)
きちんとカロリーやバランスも計算されているので、
ヘルシーで体に良いからです。
今まで食べた検食で一番インパクトがあったのは、
福島県のある病院の検食でした。
おかずの一品として、
その地方の特産である、旬の「桃」が
ドドーンとまるごと1個出てきたことでした!
(今思えば特別サービスだったのかも知れませんが・・・)
カットされたオレンジだったり、缶詰のミカンだったり
多少果物が付いてくることはありますが・・・
さすがにまるごと一個は驚きましたが、
非常にうれしかったです。
こうした、日常のちょっとしたことで、
ご褒美みたいなことがあるとプチ幸せな気持ちになることって
あなたもありませんか?