ＡＧＡ（薄毛、若はげ）の治療法とは？

『ＡＧＡ（薄毛、若はげ）の治療法とは？』

■前回のあらすじ

前回は、
『ＡＧＡ（薄毛、若はげ）の原因とは？』
についてお話しました。

今日は前回の続きです。

■ＡＧＡの治療法とは？

ＡＧＡ（薄毛、若はげ）の治療法について
お話していきます。

治療は大きくわけて４つあります。

１．プロペシアという飲み薬
２．ミノキシジルという塗り薬
３．かつらの使用や植毛
４．その他の育毛剤

です。

この中で、世界的にみても、

「脱毛の進行を抑える効果が医学的に証明
されている治療法」は、

１．プロペシアという飲み薬
２．ミノキシジルという塗り薬

の２つのみです。

世の中にはたくさんの
育毛剤や治療法が存在しています。

そのどれも、効果がある方には
あると思うので、それらを否定するつもりは
ありません。

実際に色々な方法を試してみてもよいと思い
ます。

ただし、繰り返しになりますが
「医学的に効果が証明されている」ものは
あくまで上記の２つのみ、です。

ですので、このメールマガジンでは
上記の１．プロペシアと２．ミノキシジル
を中心に具体的な説明をしていきます。

■プロペシアの効果は？

１．プロペシアという飲み薬
についてお話します。

このお薬はＡＧＡの原因となる
ＤＨＴができるのを止めることができます。

詳しく効果をみていきましょう。

下記は日本国内の２０～５０歳までの
ＡＧＡ患者に３年間プロペシアを投与した
研究データです。

・前頭部（おでこの生え際）の写真を見比べ
ての評価

明らかに改善→２．０％
まあまあ改善→３２．３％
少し改善→３７．４％
進行なし→２５．３％
少し進行→３．０％

⇒９７％の方の薄毛の進行が止まりました！

・頭頂部（頭のてっぺん）の写真を見比べ
ての評価

明らかに改善→６．１％
まあまあ改善→３７・４％
少し改善→３４．３％
進行なし→２０．２％
少し進行→２．１％

⇒９８％の方の薄毛の進行が止まりました！

さらに、長期間内服することによって
さらに改善が望めます。

３年間お薬を飲んだ場合のデータをみてみま
しょう。

・前頭部（おでこの生え際）の写真を見比べ
ての評価

飲み始めて、
１年後：改善→５８％
　　　　進行なし→４０％
　　　　進行→２％

２年後：改善→６１％
　　　　進行なし→３６％
　　　　進行→３％

３年後：改善→７２％
　　　　進行なし→２５％
　　　　進行→３％

・頭頂部（頭のてっぺん）の写真を見比べ
ての評価

飲み始めて、
１年後：改善→５８％
　　　　進行なし→４０％
　　　　進行→２％

２年後：改善→６８％
　　　　進行なし→３１％
　　　　進行→１％

３年後：改善→７８％
　　　　進行なし→２０％
　　　　進行→２％

でした。

つまり、３年間続けて内服した結果、

・毛が以前より増えた方が約７０～８０％。

・毛は増えないものの、進行がとまった方は
約２０％。

・飲んでいても進行してしまった方は、
約1～２％

であることがわかります。

以上の結果をまとめますと、

このお薬を飲めば、ほぼ１００％に近い方の
ＡＧＡの進行が止まる、ということが言えま
す。

これはすごいですね。

とはいえ、あくまで「進行が止まる」ので
あって、以前よりも毛が増えるのは、
全体の７０％～８０％の人、ということに
なります。

また、増える量は、「ふさふさになるほど増
える」方もいれば
「すこし産毛が増える程度」の方もあり、
個人差があります。

ただ、すくなくとも、今以上の進行を止める
ことはほぼ確実なわけです。

それだけでもだいぶ精神的に
安心するのではないでしょうか。

進行を止めるため、少しでも
早いうちに内服を開始した方がよいかも知れ
ませんね。

内服は錠剤を１日１錠飲むだけです。

朝、昼、夜の指定はないので、
いつでも自分で時間を決めて１錠飲むだけ
です。
ですのでわりと簡単です。

粒も大きくないので、薬を飲むのが苦手な
かたでもそれほど大変ではないでしょう。

■プロペシア服用の注意点は？

効果の目安です。

飲み始めてから３か月で、抜け毛が減り、
生え際などにうぶ毛が目立つようになって
きます。

４～６か月ではうぶ毛が太くなり、伸びる
ので、薄毛が目立たなくなってきます。

６か月～１年で明らかに抜け毛が減り、髪の
毛にボリュームが出てきます。

しっかりとした効果を確認するには
すくなくとも半年～１年以上は内服を続ける
必要があります。

たまに、内服開始してから2ヶ月くらいで
「効果が見られない」とやめる人がいます。

なので、事前に、
「数ヵ月でやめてしまうのであれば、はじめ
から飲まない方がよいでしょう」
と説明しています。

このお薬のデメリットは値段が高いことで
す。

保険がきかないため、自費での処方になりま
す。
病院によって異なるので、
希望があれば事前に問い合わせて聞いてみる
とよいかと思います。

大体1ヶ月、８千円～１万円くらいの値段
になります。

プロペシアで、性機能に関する副作用が出る
場合がありますが
服用１年目で２．９％、２年目ではほぼ０％
という結果が出ていますので、
実際はほとんどないと言ってよいです。心配
はいりません。

もうひとつのデメリットは、
内服をやめると、また薄毛が進行してしまう
ことです。

なので、ずっと内服し続ける必要がありま
す。

経済状況なども考慮して、服用を開始するの
が良いでしょう。

注意点として、このお薬は男性にのみ効果が
あります。

女性への効果は認められていません。
また、妊娠中の方が飲むと、男子胎児の生殖
器官などの発育に影響が出る場合があります。

ですので、女性の内服は禁止です。

また、男性でも未成年への処方は認められて
いません。

今まで、プロペシアを内服していても
効果が見られなかった方に朗報です。
プロペシアのほかにも当院では「ザガーロ」
という、プロペシアの親戚のようなお薬を
処方することができますので、ご興味の
ある方は、ご相談ください。

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■今日のまとめ■

それでは簡単に今日のまとめです。

（１）プロペシアは９８％の方の抜け毛の
　　　進行を止めます。

（２）弱点は値段が高いことと、内服をやめ
　　　ると抜け毛が再開してしまうことです。

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