■処方箋の有効期限って知ってますか？
今日は「処方箋（しょうほうせん）」の
お話です。
多くの方がこの話を知らないので
損しています。
逆に、仕事や子育てで、毎日予定が
ぎっしりで忙しい方などは、この話を
知っておくと得することもあります。
ところで、
あたなは「処方箋」って
言われてピンときますか？
そう、あの病院の会計で最後にもらってくる
あの紙きれのことです。
この処方箋。
病院でお薬を処方されると、
必ずもらいますよね。
あなたも一度はもらったことがあると
思います。
この処方箋ですが、
あなたはこれをもらったあと
どうしますか？
捨てるという人はいませんよね。
もらったら薬局に提出すると思います。
そして、その代わりに（？）
お薬をもらうわけです。
この処方箋ですが、意外に知られて
いない事実があります。
それは
「処方箋には有効期限がある」
ということです。
これが今日の本題です。
では、その有効期限とはいつまでか？
保険医療機関及び保険医療養担当規則
第２０条 ３項には以下のように記載が
あります。
——————-
処方せんの使用期間は、
交付の日を含めて4日以内とする。
——————
つまり、いいかえると
「処方箋をもらった日+３日」とも言えます。
ですので、実は処方箋をもらったその日に
お薬をもらいに行く必要はない、ということ
です。
これは意外に知られていないので、
知っておくと良いと思います。
例えば・・・
あなたは仕事の合間で時間が無かったが
なんとか病院を受診できた、としましょう。
やっとの思いで病院受診がおわり、
薬局へ向かいます。
そこで薬局さんにお薬をもらいに行ったら
なんとそこも、とても混んでいた。
でも仕事の打ち合わせがあって、
すぐ戻らなければならない、とします。
このとき、処方箋に有効期限あることを
知っていると、
「今日はとりあえず一旦仕事に戻って、
明日のお昼休みにお薬を取りに行こう！」
という選択もできるわけです。
（もちろん、その病気が緊急の病気であり、
すぐに薬をもらって飲む必要がある、
という場合は別です）
薬局でさらに待たされて、いらいら。
そこからさらに
急いで仕事にもどったけど
間に合わなくて先方に怒られて・・・
となるくらいなら
また後日（と言っても４日以内にですが）、
あらためて取りに行った方がよいかも
知れません。
逆に、処方箋の有効期限を知らないと
大損することもあります。
というのも、
処方箋の有効期限が切れてしまうと、
その処方箋は「無効」となって
しまうんです。
なので、「せっかく病院を受診して、
もらうはずだったお薬がもらえない！」
なんてことになります。
その場合、もう一度、病院に行って、
処方箋を再発行してもらわないといけません。
実際に、処方箋の有効期限を知らずに、
期限が切れてから薬局さんにお薬をもらいに
行ってしまうケースが非常に多いんです。
例えば・・・
木曜日に処方箋をもらったら、
日曜日中にはお薬をもらいに行く必要があり
ます。
しかし、日曜日にお薬をもらいに行っても
薬局さんがお休みだった。
そこで月曜日もらいに行ったら、
もう有効期限が切れていて、
お薬はもうもらえなかった！
なんてことが実際にはよくあるんです。
なので、この場合は
「金曜か土曜日にお薬もらいに
行かなくては！」
となりますね。
ですので、
有効期限をよく覚えておいて下さい。
「処方箋をもらった日を含めて４日以内」
です。
さらにさらに。
保険医療機関及び保険医療養担当規則
第２０条 ３項には
———-
ただし、長期の旅行等特殊の事情が
あると認められる場合は、この限りでない。
———-
という記載もあります。
長期の海外出張など
特殊な事情があれば、話は別です。
医師に頼めば、事前に処方箋に
具体的に延長期間を記載してもらえます。
そうすればその記載してもらった日までは
有効、ということになります。
これも意外に知られていません。
覚えておくと意外なところで
役にたつかも知れません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今日のまとめ■
それでは簡単に今日のまとめです。
（１）処方箋には有効期限があります。
「もらった日を含めて４日以内」です。
（２）有効期限内であれば、いつお薬を
もらいに行ってもよいわけです。
逆に、有効期限を過ぎてしまうと
お薬をもらえなくなってしまうので
注意が必要です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━