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皮膚科が一番すいてる月って何月?

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■皮膚科が一番すいてる月って何月?

「皮膚科って患者さんの来る数に
 季節によって変動があるんですよ」

という話をすると

「えっそうなんですか!?」

とびっくりされることが多いです。

そうなんです。

実は、病院では、
来院する患者さんの数に
季節による変動があります。

実際のところ、皮膚科では
夏に患者さんが多く、
冬に少ないです。

これは科によって異なります。

例えば、耳鼻科や小児科は
逆に冬に多く、夏に少なくなります。

これは、定期的に通院している人なら
なんとなくは感じとっていることかも
知れません。

しかし、実際にデータ(数値)で
目にする機会は少ないと思います。

ですので、今日はそれを公開します。

この表を見て、
できるだけ数値の少ない月に受診することを
オススメします。

そうすれば待ち時間がすくなくなって
イライラしてしまう確率が下がります。

お医者さんにじっくり相談したいとき、
病院がすいていれば、
ゆっくり話を聞いてもらえる確率も上がりま
す。

ただ、
「アトピーで毎月通わないといけないんで
 す!」
という方や、
「昨日から突然全身にブツブツがでてきて
 痒くて夜も眠れません!何とかしてくだ
 さい!」

という方はあまり当てはまらないかも知れま
せん。

でも、
事前に「今月は混む月だ」と知っていれば、
仮に混んでいて待ち時間が長くても
少しは心の準備ができます。

また、
「この腕の茶色いあざ、子供の頃から
 ずっとあるけど、一応1回病院で
 みてもらおうかなあ」

というように、あまり緊急でない場合は、
すいている月を選んで受診することも
できます。

皮膚科の季節による変動は
以下の通りです。

——–
皮膚科の季節変動データ(全国平均)

1月 84.88

2月 84.79

3月 94.01

4月 100.40

5月 97.45

6月 118.49

7月 126.46

8月 106.35

9月 99.94

10月 95.81

11月 96.31

12月 95.57

(2004年MMPG診療報酬データベースより)
——–

この値は「季節指数」というものです。

かなりおおざっぱに説明すると、

「1年間通した月の来院者数の平均値を
 100%として、
 それと比べて多いか少ないか」

を表しています。

数値が100を超えて大きければ大きいほど
患者さんが多く、
逆に少なければ少ないほど、
患者さんの数は少ない、
ということになります。

この表を見ると
1月、2月がもっとも少ない時期ですね。

つまり、全国平均でみると
1月、2月が皮膚科の患者さんが
最も少ない時期、ということです。

それにくらべて、
6~8月の夏の3か月間は、
平均値の100を超えており、
皮膚科が混む時期であることがわかります。

なので、急ぎでない場合は、
1月、2月に受診するのがオススメと言えそ
うです。

空いている時期に行くと
じっくり話を聞いてもらえる確率が上がります。

逆に、6~8月まで(もしくは9月まで)は
少し避けた方がよいかも知れません。

夏の、混む時期にどうしても
受診しなければならないときは
待ち時間が長くなったり、
一人当たりの診察時間が短くなってしまう
ことを予想しておいた方が良いかも知れませ
んね。

受診する際のひとつの参考に
してみてください。

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■今日のまとめ■

それでは簡単に今日のまとめです。

(1)実は来院する患者さんの数に季節変動
   があります。
   皮膚科ですいている時期は1月と2月
   です。
   混んでいる時期は夏頃です。
   
(2)混んでいる時期を避け、すいている
   時期に受診すると待ち時間が短かくて
   済んだり、医師にじっくり話を聞いて
   もらえる確率が上がります。

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