皮膚科医の教えるお肌のブログ ~自分らしいお肌で生きよう「わたしの皮膚治療」ブログ~

もしもペットに咬まれたら ネコ編(2)

前回、ペットに咬まれたときの「感染」の症状についてお話しました。
https://watashi-no-hifu.com/?p=62/

そこで今日は「ネコ」に咬まれたときの対応についてお話します。

猫に咬まれた傷は「小さくて深い」のが特徴です。

そのため、犬などの他の動物に比べ感染しやすいと言われています。

医学論文にもよりますが、ネコに咬まれた時の感染率は「28~80%」です。

それに対して、犬に咬まれた時の感染率は「2.1~5.7%」です。

この違いは10倍以上ですよね。

つまり、

「ネコに咬まれたときは、犬に咬まれたときより10倍感染しやすい」

ということですね!

逆にいえば、いかに猫に咬まれた時の感染率が高いかが、
わかっていただけるかと思います。

そのため、医学的には、

「猫に咬まれたら必ず抗生物質の内服が必要!」

という原則があります。

よく覚えていてください。

案外、猫に咬まれても何も対応しないで済ませてしまう方も
いらっしゃると思います。

でも、実は、猫は感染率が高いんですね。

ですから、原則として病院を受診されることをオススメします。

そして、抗生物質を内服されることをオススメします。

さらにさらに、猫には特徴的な感染の症状があります。

続きは次回お話します。