~自分らしいお肌で生きよう~「わたしの皮膚治療」ブログ

皮膚科医の教えるお肌のブログ

にきびに効く漢方薬「十味敗毒湯」とは?

ニキビ

皮膚科には
「にきび」の患者さんが
沢山いらっしゃいます。

あやし皮膚科クリニックでも、
「西洋医学」の治療だけでは
改善せず、

「漢方薬」の治療を求めて
片道2時間かけて
通院される方も少なくありません。

今回はにきびによく使用される
「漢方薬」について詳しく解説します。

今回は
「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」
です。

十味敗毒湯は
にきびによく使用される漢方薬です。

主に、化膿していたり、
炎症している皮膚の病気に使用されます。

ですので、
かならずしもニキビだけに
使用されるわけではなく、

化膿や炎症をともなった
他の湿疹やアトピー性皮膚炎などにも
使用されます。

また、体力が中等度の方に適しています。

逆に、じくじく滲出液(しんしゅつえき)の多い皮膚や
体力が弱まっている虚弱な方にはあまり適さないです。

「十味」というくらいなので
10種類の生薬から成ります。

成分は、
柴胡(さいこ)、桔梗(ききょう)、川きゅう(せんきゅう)、
茯苓(ぶくりょう)、防風(ぼうふう)、甘草(かんぞう)、
荊芥(けいがい)、生姜(しょうきょう)、樸そく(ぼくそく)、
独活(どくかつ)
です。

急性の病気に効果があり、
効果の発現も比較的早いです。

早いと1週間から
4週間の間には効果が出てきます。

以前紹介した清上防風湯
https://watashi-no-hifu.com/?p=54/

と並んでにきび治療で
まず最初に選択される漢方薬のひとつです。

にきびの漢方薬をご希望の方は
お近くの皮膚科や漢方医のところへ
相談してみてください。