~自分らしいお肌で生きよう~「わたしの皮膚治療」ブログ

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うちの子、夏も保湿は必要ですか?

その他

■「うちの子、夏も保湿は必要ですか?」

患者さんから「夏にも保湿は必要ですか?」
という質問をよく受けます。

「うちの子は冬には乾燥するのでしっかり保
湿しているのですが、夏はいらないかと思っ
て・・・」と仰る方が多いです。

結論から言うと「乾燥肌のお子さんは、夏も
保湿すべき」です!

こういうお話をすると「いや、でもうちの子
は、夏は、むしろ湿度が高くて、 けっこう
、あせもが出るんですよ」というお話をいた
だきます。

確かに、「あせもが出るくらいだから、夏は
保湿はいらないよね」と、思われるのも無理
はありません。

しかし、私が延べ40万人の乾燥肌のお子さ
んの診察をしてきた経験から言うと、たとえ
あせもが出ていたとしても、夏も保湿が必要
です。

その理由を説明します。

■そもそも、なぜあせもがでるのか

私の経験上「乾燥肌のお子さんほど、圧倒的
にあせもが出やすい」です。

では、そもそもなぜ、乾燥肌のお子さんほど
あせもがでやすいのか。

私なりに考察してみますと「そもそも乾燥肌
とは何か」というところに行き着きます。

乾燥肌の本質的なポイントってなんだかわか
りますか?

「乾燥肌って肌が乾燥していることですよね
?」・・・まぁ確かに、それはそうなんです
が、もっと大事なことは「バリア機能が壊れ
ている」ことなんです。

もともと皮膚とは、外からばい菌や余計なも
のが体内に入ってこないように「バリア」の
役割があるわけです。これが「バリア機能」
です。

ところが「乾燥肌」の方は、この外的から皮
膚を守る「バリア」する機能が破たんしてい
ます。

だから、肌が丈夫であれば、そもそもちょっ
と汗をかいたくらいで、「あせも」は出ない
です。

つまりあせもが頻繁に出る理由は、乾燥肌が
ベースに会って、バリア機能が弱まっている
からこそ、ちょっとした汗の刺激であせもが
できてしまうんです。

実は、乾燥肌のお子さんほど「とびひ」や「
水いぼ」ができやすいんですが、これも同じ
理由です。

とびひの原因は細菌で、水いぼの原因はウイ
ルスです。バリア機能が壊れているからこそ
、細菌や水いぼウイルスが別な場所にすぐに
うつってしまいます。結果的に全身にとびひ
が広がったり、体のあちこちに水いぼが増え
てしまうんです。

つまり、あくまで、「乾燥肌によるバリア機
能の低下」がベースとなって、それが原因で
あせもや、とびひ、水いぼなどができやすく
なっている、ということです。

ということは、乾燥肌のお子さんが、夏にも
しっかり保湿していれば、保湿によってバリ
ア機能が回復します。結果として、汗も、と
びひ、水いぼなどの疾患にかかりにくくなる
、というわけです。

これが、私が「乾燥肌の方は、夏でも保湿し
ましょう!」という理由です。

とはいえ、夏にクリームや軟膏のようなベタ
つくタイプの保湿剤は塗りにくいですよね。

ですので、夏は、良く伸びるさらさらのロー
ションタイプや、乳液タイプ、泡状のタイプ
の保湿剤に切り替えてみても良いでしょう。

とにかく「乾燥肌」の方は、夏もしっかり保
湿して下さいね!