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【ニキビ治療の裏ワザ(2)】ニキビに効く漢方ってありますか?

ニキビ

病院でのニキビ治療と言うと、「抗生物質の塗り薬による治療」
が最も一般的です。

あなたが、ニキビで悩んで皮膚科を受診したことがあるなら、
「ダラシンゲル」や「アクアチムクリーム」
などの塗り薬の名前を聞いたことがあるかもしれません。

しかし、頑固なニキビの場合、塗り薬で一時的に良くなっても、
しばらくすると、また繰り返し出てきてしまうこともしばしばです。

そこで、そんな頑固なニキビには、
次の一手として、「抗生物質の飲み薬」が使用されることが多いです。

しかし、「飲み薬まではいらないです」という方も結構います。

そういう方に、オススメの治療法があります。

それが「漢方」です。

ニキビに効果があるとされる漢方薬は
結構たくさんあります。

・清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
・荊芥蓮翹湯(けいがいれんぎょうとう)
・排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・小柴胡湯(しょうさいことう)
・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
・加味逍遥散(かみしょうようさん)

などなど。

こうして漢字を並べると、目がクラクラしますね・・・。

漢方の難しいところは、この中のどれでも良い、というわけではないところです。。
にきびなら、どのお薬でも効く、というわけではありません。

西洋医学ですと「病名」が決まると、必然的に「お薬」が決まる傾向にあります。

漢方では、「この病気には、このお薬です」というように、
「病気」と「お薬」の関係が、決して一対一ではありません。

個人個人の体質や全身の状態を総合的に判断して、
それに合ったお薬を飲みます。

つまり、仮に「病名」が同じでも、個人によって処方されるお薬が変わる、ということです。

この総合的判断は、それなりの熟練を要します。

漢方薬の知識と経験が豊富な医師や薬剤師さんの診断が必要です。

次回は、にきび治療の漢方薬について、
もう少し詳しくお話していきます。